府民カレッジ豊能校 いよいよスタート

 

 4月の開校を楽しみにしていましたが、思いがけないコロナウイルスの感染拡大に伴い、2学期の9月からの開講となりました。

豊能校は9月4日が新年度のスタートです。カルキュラムのうちのいくつかは中止・変更となりましたが、受講生は中味の濃い、楽しい半年にしようと張り切っています。乞うご期待!

今年度も豊能校の受講生30名の活動を皆さんに披露したいと思います。

開校に際し、府民カレッジの本多清孝副理事長より豊能校開校の祝辞を頂きました。

また、府民カレッジ各校が9月開校に至った経緯と今後のコロナウイルス感染防止対策についての説明が有りました。引き続き豊能校の阿山代表より、豊能校としての経過説明と今後の活動に関しての留意点及び具体的な対応について注点チェック項目、気をつけるべき点等々の説明が有りました。受講生も各人の心に刻みつけ活動を継続していきましょう。

9月4日

いよいよ初日、コロナウイルス感染対応として下記を徹底実施。

 ①3密対策としてソーシャルディスタンスを確保できるよう広い教室、受講生同士の密にならない席の

  配置。

 ②入室時の手指の消毒と体温チェック、マスク着用。

 ③講師用のシールド設置、必要に応じ事務局から配布された受講生用フェイスシールドを着用。

 ④昼食時の対面着席および密接しての大声での会話の自粛。

《ボイストレーニングと歌》

 関西歌劇団理事守田麻喜子講師による令和2年度 第1講座

まずはボイストレーニングの基本から説明が有りました。

ボイストレーニングは声と喉だけでなく、身体のトレーニング。またい声とは、その人が持っている無理の無い声がベスト。

きれいな良い声のための呼吸法には深い呼吸が必要。

 ①1吸う前に吐く

 ②骨盤、仙骨など身体の後ろも意識した発声

 ③身体を広げた発声

以上を踏まえて「荒城の月」「シャル・ウィ・ダンス」「マイ・ウェイ」の3曲での発声・歌唱指導が有りました。

歌唱については、単に音符通りに歌うのではなく

 ①きれいに歌うだけでなく、曲全体の流れから「何を伝えたいか」により息の仕方が変わる。

 ②歌詞に感情を乗せることで、自分の歌になる。

 ③曲に自分の思いを伝えることが大切。

という事を如何に実践できるかの歌唱練習をしました。頭では理解できても、なかなか思うようにはいかないのが現実です。

でもみんな精一杯頑張り、楽しく歌えました(かな?)。

守田先生有難うございました。

≪クラスカフェ・クラスの語らい≫ 

①クラスディレクターによるオリエンテーション 

②班編成、役割分担

   昨年度と較べ役割に多少の変更は有りましたが、各班とも初日とは思えないチームワークで、スムーズに決まりました。

9月11日

 《素人寄席・天神の会の皆さんによる講演と落語》

 素人寄席・天満天神の会とは(素人寄席・天満天神の会のHPから抜粋)

  大阪天満繁昌亭の落語家入門講座修了生の有志によって平成20年9月に結成された落語大好きの仲間の集まりです。

  「笑い」は心と身体を元気にして脳を活性化します。素人寄席・天満天神の会は、日頃、気軽に寄席などへ行く機会の少ない

  方々や、福祉施設や自治会等のイベントの場に生の落語を届け、大いに笑っていただくために「落語の出前」をしています。

  また、各地のイベント等への参加に加え、ネタや技量向上のために年2回の「定期発表会」、独自のアイデアで行う「自主落語会」

  等も実施しています。

第1部 素人寄席・天満天神の会 神山(かみさん)による講演

  テーマ 笑う顔には福来たる

1.笑いの5つの効用

 ストレス解消・脳の活性化・心と体を元気にする・緊張の緩和・免疫力が高まる

2.落語のはじまり

 元禄時代におとぎ衆という面白い話をまとめて披露することから始まったといわれています。

3.落語のルール

 講座(舞台)で座布団に座って演じ、小道具として扇子と手拭いを使います。この扇子と手拭いが

 噺の中のいろいろな道具として使われます。また、舞台の上手・下手で登場人物の動きのルールが

 有る等々。

 いままで有ったハプニングの一例

  ・講座からの転落

  ・噺の中で「〇〇さん、こっちへ・・・」と言ったら、会場にいたお客様の〇〇さんが「なんですか?」と出てきた

  ・衣装を忘れてしまって困った

 とにかく、お客様に笑い喜んで頂けることを生き甲斐として日々お稽古に励んでいます。よろしくお願いします。 

第2部  素人寄席・天満天神の会のメンバーによる落語3席

 大川亭 飄々(ひょうひょう)さん 化け物使い

   人使いの荒い旦那さんと、使用人が居なくなったお店に出てきた化け物との掛け合いの噺

 天津亭 狂女(ぐるめ)さん 青菜

   青菜をめぐる長屋の住人同士のトンチンカンな掛け合い

 天神亭 神山(かみさん)さん 代書屋

   自分で字が書けない男が、代書屋(=本人の代わりに書類や手紙などの代筆を行う商売)のもとに

            履歴書を代わりに書いてくれとやって来る。 名前、生年月日、住所、何ひとつまともに答えること

           ができない男に困り果てながらも、必死に履歴書を完成させようと代書屋は四苦八苦。 .

  3人3様の語り口と動作、また噺のオチで楽しい時間を持てました。演者の皆さん、有難うございまた。

 

《能勢地方の町歩き》

 当初の予定では能勢町観光ボランティアの皆さんの案内で、能勢町の清普寺と丸山城跡に訪問予定でした。しかし、午後からの

 予期せぬ降雨のために町歩きは中止、観光ボランティアによる訪問予定城跡やそれぞれの史跡にまつわる座学となりました。

〈日蓮宗 正行山 清普寺〉

 能勢氏は清和源氏頼光流で、山県国直の子国基が能勢郡田尻荘の地頭となり能勢氏を称したといわれてます。能勢氏は古くよりこの

 地を拠点としていましたが、本能寺の変の後に明智光秀に味方し、光秀が滅亡すると一時滅亡しました。

 しかし、能勢頼次が徳川家康に召しだされ、関ヶ原合戦の戦功によって旧領を回復し大身旗本となりました。

 〈丸山城跡〉

 地黄の北西に突き出した尾根先端の標高278mの丸山という残丘上に位置します。 ここは、摂津から丹波国へと通じる街道に面した

 交通要衝で耕作地も広く、長元年間にこの地に入部した豪族能勢氏の本拠地とりました。

 能勢頼次は京都の東寺に滞在していた徳川家康に拝謁し、御小姓として召し抱えられた。慶長5年の関ヶ原の戦いで東軍の旗本とし

 て奮戦たために、徳川家康より能勢の旧領を与えられ、能勢氏を再興したが慶長7年に地黄を築いたため、丸山城は廃城となりま

 した。

 清普寺                                  丸山城跡

9月25日

 《豊能町の町歩き》

 豊能町観光ボランティアの皆さんによる町歩き、予定では考鬮寺(こうきゅうじ)と吉川八幡神社の予定でしたが、前回に続き

 生憎の雨模様。とりあえず鬮寺の拝観と住職の説法を楽しみ、その後は天候次第で吉川八幡神社に変更されました。

 結果、吉川八幡神社の拝観は中止になりました。

 まずは、町歩きの前に観光ボランティアの皆さんによる座学でスタートです。

〈 豊能町の自然 木・草・花 〉 清水忠講師

 ときわ台の公園、高代寺、上杉池付近、初谷川渓谷、妙見の森、光ヶ谷、ヤシキ谷(トンボ池)

 等々、美しい豊能町の自然をスライドを使って説明されました。特に各地の秋の紅葉の美しさや、

 自然と動植物が共生する里山の風景等についての説明が有りました。

 また、トンボ池での教育委員会が開催の、小学校の児童対象の水棲動物の観察会の模様、クヌギを

 炭焼き窯で炭にする菊炭の説明が有りました。

 改めて豊能町の自然の素晴らしさを実感させられました。

〈 豊能町の自然 野鳥 〉 坂本俊行講師

 豊能町の鳥・木・花、市町村の鳥に制定されている種類、鳥の見分け方、世界の鳥の種類、鳥雑学ある

 ある、鳥類保護法、日本野鳥の会について等に関してスライドを使って説明されました。

 1.豊能町の鳥・木・花は

  豊能町の鳥 ウグイス

  豊能町の木 スギ

  豊能町の花 タンポポ

 町の鳥は知っていましたが、木や花は私は知りませんでした。

 2.鳥の見分け方

    ①姿・・フィールドマーク

               ②声・・さえずり、地鳴き

               ③動作・・飛び方、尾の振り方、歩き方

             時期・・夏、冬、年中 

             ⑤環境・・山野、水辺                              等が有ります

  3.野鳥について

    渡り鳥 食料・環境・繁殖の事情に応じて定期的に長い距離を移動するオオルリ・キビタキ・ショウビタキ・ルリビタキ等    

                留鳥  渡り鳥でなく、年中見掛けられるカワセミ・モズ・キセキレイ・ウグイス等

  4.鳥雑学あるある

    オシドリは良く「オシドリ夫婦」のように仲の良いカップル例えにつかわれますが、実際のオシドリは一夫一妻とは限らず、

               多くの優秀な子孫を後世に残すため、オスは多くのメスと交尾し、メスは優秀なオスを選びます。

 それでは坂本講師のスライドの一部をご覧下さい。

 吉川八幡神社について 〉 冨田政康講師

天候が悪く八幡神社での参拝は叶いませんでした。そこで町歩きの前の冨田講師の講座の内容を紹介します。

多田源氏の源頼仲により1065年に建立されました。主祭神は応神天皇です。

第15代応仁天皇の時に、神仏習合により高代寺と融合されました。神仏融合とは、日本土着の神祇信仰と仏教信仰が一つの信仰体系として再構成された宗教現象で、当初は仏教が主で神道が従でした。その後、明治元年に神仏分離令により高台寺から独立しました。日本に有る八幡宮は約2万といわれています。暫く宮司は不在でしたが、平成25年に久次米一弥宮司が着任し現在に至ってます。それでは、午後からの町歩きと参拝しました考鬮寺での磯部雅彦住職の講話の模様を写真で紹介致します。