12月4日

≪頭のトレーニング≫

大阪市立大学講師 山内啓子講師による講座

 

昨年度の令和初講座≪「数が苦」から「数楽」への旅をしましょう≫数学は苦しいものではなく、楽しいものをベース

にした講座に引き続き、そのベースは変わりませんが、今年度は≪頭のトレーニング≫、長さや重量、距離等々の

計量の単位についての講座です。

日本における計量の起源は安倍晴明の子孫である冷泉家により制定されたといわれています。高麗尺、古韓尺などが

普及し、大宝律令で計量法規が制定されました。大宝律令において「尺・升、斗」などを制定度量衡(長さ、体積、

質量)について統一的な考え方が示されました。この制度は、国家の根幹となる租税・貨幣・ 土地制度などの確立のため、計量の基準を定め る必要性から制定されたといわれてます。

現在いろいろな場面で使われている計量の単位は

 ヤード  飛行場の滑走路の長さ・アメフト等

 フィート 飛行機の高度・ゴルフの距離等

     マイル  距離 マイルストーンとは道路に1マイルごとに置かれている標石のことを指す言葉です。日本でいう

      「一里塚」と似ています。

               ポンド  バウンドケーキやボクシングの階級等に使用されます。              

これらの単位はアメリカを中心に使用されている単位でヤード・ポンド法で制定されています。

日本はメートル法という法律でメートルしか使用していません。世界の国々の中ではアメリカ、ミャンマー、リベリアがメートル法を用いずに、ヤード・ポンド法を用いています。日本でテレビの画面のサイズを一般的に”インチ”と言いますが、製品の梱包箱には50インチの表示は無く、

50型と表示されています。

日本における尺貫法での計量の単位は

 坪・合・尺・寸・貫・升・間 等々

 よく時代劇に出てくる武士の石高は人が食べるお米の量から来ています。一人が一回に食べる米を一合(茶碗二杯分)昔の人は1日で3合食べる

 として1年間で100升、これが1石といわれてます。

世界的に人は手や足を物差し代わりに使っていました。それぞれの時代で王様たちが勝手に自分の身体を基準にするため王様が変わるたびに長さが

変わります。これでは国や時代によって単位が違って不都合です。また、外国との交易にも不都合が生じます。そこで次第に世界共通の単位を求め

るようになってきました。

 

世界の人々が同じ長さや重さの単位を使えるようにと決められたのがメートル法です。日本におけるメートル法とは、1885年のメートル条約

加盟と1891年の度量衡法公布により始まり、法的には1996年の(旧)計量法で完全実施されましたが、それ以前の尺貫法に基づく単位も

一部に残っています。

長さや重さを表すメートルやキログラムは各国で誤差が生じないように、基準となるものがフランスのアルシープに保管されているアルシープ原器

「メートル原器」「キログラム原器」です。その都度フランスまで精度を確認に行くのも大変という事で、メートルは光が真空中を一定時間に

進む距離で1mを決め、キログラムはプランク定数(光子のもつエネルギーと振動数の比例関係を表す比例定数)の値を正確に一定の値に定めること

により設定される事になりました。日本のメートル原器、キログラム原器は役割を終え、重要文化財に指定されました。

 

「ものさしって なにを基準に?」から始まった山内先生の講座、普段その成り立ち、背景、歴史をなにも考えず使っていましたが、

大変興味深お話しの内容で楽しく過ごせました。まさに「数が苦」から「数楽」、数学がより身近で奥深いものと感じられました。

「ものさしって なにを基準に?」と質問されて???、ぼ~と生きてる場合では無いですよね。

山内先生、またまた楽しい時間を有難うございました。

 

≪歌の力≫

関西二期会小澤聖子講師とピアノ伴奏中森由利子さんによる講座

 

まず冒頭に小澤講師より「歌は楽しく」とのお話し。唄う時には身体を楽器に替え、身体を使うように、口先だけで唄うのでは無く、腹筋を使って丹田(お臍のしたあたりの部分・した腹の事)に力を入れるようにとの

アドバイスが有りました。それによって、健康のためにもなり、免疫力もアップします。口先だけでの発声法で唄うと喉をいためる原因となます。声帯は筋肉なので長くずーと使い続けると声帯そのものが疲れます。

我々の声帯は全員それぞれ状態が違います。持って生まれた声帯が楽器です。

また、高い音は練習することによって出るようになりますが、低い音は高い音と異なり、持って生まれた声帯の長さで決まります。

音楽はアスリートと同じで身体で覚えることが必要。歌は楽しくポジティブに、口角を上げて唄いましょう

歌詞を自分の中に取り入れ、歌の心を表現することで聴いている人の心に入り込むことが出来ます。音楽は楽しい気分に出来、身体も健やかにする事ができると思います。

ここからは先生の講義を実践することになりました。

歌は「夜明けのスキャット」「故郷」「聖夜」の3曲。それぞれに歌の想いを込めての練習です。また、先生のご指導の成果で「P」「PP」や「F」も留意し、受講生は全員、姿勢良く、口角を上げて、腹式呼吸の要領でお腹の底からの発声で歌えたと思います、

多分!何回か歌う内に先生からの評価も上がっていきました、多分!

もう少し時間が有れば、もっと上達しているはずです、多分!

さすがプロの声楽家!先生の発声、歌の迫力に受講生全員酔いしれました。また、いつかご教授頂ける機会が有ればなあと思ったのではないでしょうか。小澤先生、中森さん 有難うございました。

 

12月11日

≪クラスカフフェ 秋の各班発表会≫

例年の≪われわれの出番≫とは別途、今年度は令和2年年末月に各班のお楽しみ発表会が有りました。

全体の司会進行は栗山副委員長です。各班の出演順は班長のくじ引きで決定。

まずは3班”ウグイス”次いで2班”かわせみ”、1班”ハッピーエース”そしてラストは4班”そよ風”の順です。

歌有り、クイズ有り、民話・民謡・里唄の披露、クイズ、手話を交えての踊り付きの皆で唄いましょう、オカリナの演奏での

懐かしい歌、ジャンケンゲーム、オカリナの独奏など、どの班も素晴らしく、発表者だけでなく教室全体を巻き込んで、

歌を歌い、クイズやゲームを楽しみました。

≪3班 ウグイス≫

 まずは「上を向いて歩こう」「ジングルベル」「真っ赤なお鼻のトナカイ」を皆で唄いました。次はメンバー7人の昔の写真、比較的昔の写真2枚をスクリーンに投影し、それがメンバーの誰かを記入して提出、正解数を競うゲームです。メンバーは7人、でも写真は8人分、つまり班の

メンバーでは無い人が一人含まれているという趣向。投影された写真を見て”あっ〇〇さんだ””え~誰かなあ?”と楽しみました。それぞれ若い時

の面影が残っている人、今も変わらず美しい人といろいろ。メンバーはそれぞれ写真当時のエピソードを披露しました。なかなか難しく、8人全問正解は一人でした。ネタバラシ:班員以外の一人は、なんと阿山代表でビックリ!

≪2班 かわせみ≫

 本来は8人の班構成ですが、当日は都合の悪いメンバーも有り、5名での熱演です。上山班長から豊能町に伝わる里唄”水害数え歌”が伝承されたバックグラウンドの説明が有りました。班員による伝承をナレーションで紹介、”水害数え歌”の披露が有りました。

豊能には他にも数多くに民謡。数え歌が伝承されており、それを後世に伝え続けること、披露する事の難しさの話が有りました。今後の活動への

提起と捉えられると感じました。

≪1班 ハッピーエース≫

 当初は歌中心の内容だったそうですが、班メンバーで更に趣向を凝らし、頭の体操のような”サイコロ計算”、歌のパートでは手話を交えたジェスチャー踊りを披露しました。サイコロ計算は、張り出された複数のサイコロの裏面の数をプラス・マイナスした答えを当てるもの。サイコロは裏表

の目を足すと”7”になることを使ったクイズです。正解者にはボンゴの打音で称えられます。わかっていても、なかなか当たりません。素早く計算できた方は尊敬に値します。歌は”迷子の子猫ちゃん””お馬の親子””証誠寺の狸ばやし”です。

≪4班 そよ風≫

 仲井班長のオカリナ伴奏で、カレッジの受講生なら良く知っているであろうポピュラーで懐かしいい歌の披露です。

歌は”ともだち賛歌””赤い河の谷間””リンゴの歌”の3曲です。ラストソングの”リンゴの歌”にちなみ、リンゴじゃんけんゲームで盛り上がりを見せ

ました。じゃんけんゲームは11月に”笑いヨガ”で習った、手振りによるじゃんけんです。じゃんけんで勝った受講生二名にはリンゴが、惜しくも

負けた受講生には4班石塚さんお手製の風船で作った可愛いリンゴが渡されました。

 

正しい体の動き方≫

シートス ヨガ担当インストラクター パチュール陽子講師によるヨガの講座

シートスから来られたヨガ担当インストラクターの容子講師にヨガの実技の指導を受けました。

老化現象を認識している大部分の受講生、これで少しは若返るかと淡い期待を抱いて、容子講師の指導に従って

”伸ばして””曲げて””引っ張って”と頑張りました。容子講師はゆるゆる体操・準備体操と説明の上、実体験に!

これでゆるゆる?受講生の間から「どっこいしょ」「イタタ」「う~ん」などの声が聴かれました

講師からも「無理のないように」「自分でできる程度で」とのアドバイスをいただきました。

なんとか前半を終了し「では、これから本番です!」との講師の声に「エー、これから本番?今までのはなんだったの?」との雰囲気が・・・。

休憩を挿みながらの約2時間、自分の身体の限界を考え、なんとか故障もなく全講座を終了しました。

終わってみると、なんとなく身体が軽く柔軟に、若返って、スッキリしたような気分になったのでは。

それでは、受講生の奮闘を画像でお楽しみください。最後の方の、皆が寝ころんでいる画像は、決して疲れて寝ている訳では有りません。立派なヨガのポーズのひとつ。

受講生の皆さん、お疲れ様でした、頑張りました!

大部分が高齢者、励まし、おだて等でご指導いただいた陽子先生、有難うございました。

 

12月18日

 

≪今知っておきたい”終活”≫

 ~いつまでも安心して生きるための準備~

相続・終活のトッププランナー

 あさひ行政書士法人 代表行政書士 西本文明講師による講座

 

終活とはなんでしょうか?決して亡くなるための準備活動では有りません。今から亡くなるまでどう生きていくか=生きる準備が終活です。

今、100歳以上の人が20000人。日本は超高齢化社会(高齢化率28.4%)です。

2025年問題という言葉を知っていますか?2025年には団塊の世代が75歳以上になる事に伴う様々な問題です。以下考えられる諸問題です。

1.介護・医療の崩壊

2.介護人材の不足

3.介護人材の離職率の増加

4.高齢者人口の増加

私たちも高齢とは言え、100歳までにはまだまだ時間がある。これからの楽しい事は勿論、万が一の事を考える、それが終活です。

それまでに備えておかなければならないことを教えていただきました。

例えば在宅が無理になった場合施設に入るか子どもに面倒見て貰えるかを考えた場合、施設に入るにしても元気で動けるうちに施設見学をしておく必要が有ります。

 

●1. 動けなくなったり、判断力が失われること(認知症など)への備え    

  成年後見制度(預貯金の移動、不動産の売買などのお金に関する管理ができなくなる場合)

 ・法定後見制度:家庭裁判所によって選ばれた成年後見人が本人の生活、医療、介護、福祉などに配慮しながら本人を保護支援する。

 

 

 

  成年後見人には、本人の親族、福祉の専門家、福祉関係の公益法などが選ばれる。

       法廷後見制度では、本人の判断能力に応じて、後見人、補助人、補佐人と3種類に分かれます.

   ・任意後見制度:本人が十分な判断力があるうちに、予め自らが選んだ任意後見人に、自分の生活、

  療養看護、財産管理事務について任意後見契約を公正証書で結んでおく本人の判断能力が低下した後に、家庭裁判所が選任する。

     「任意後見監督人」の監督の下、任意後見人は本人を保護・支援する。

●2.・死後の問題・相続の問題

    死後事務委任契約

     親族関係者への連絡、葬儀等、医療その他への支払い、家財の処理、行政への届け出、

     カード、電気ガス等の解約、ペットの里親探し・・・など

  ≪遺言書

  ・自筆証書遺言 

    遺言作成者が自ら保管する必要がある。

  ・公正証書遺言

    公証人が作成する

    証人が2名必要

    (作成に手間と費用がかかる。紛失改ざんのおそれがない)

    子どものいない夫婦、お一人様、再婚者、多額の遺産がある人などは作っておきましょう!

我が身に迫る厳しい話を実例を交えてユーモアたっぷりにお話していただき、笑いが絶えない楽しい講座でした。

いや、笑っている場合ではありません、すぐにでも備えをしなければと思いました。

西本先生ありがとうございました。

 

≪健康プログラム&免疫力アップ≫

 コロナに負けるな!

大阪府高齢者大学校 島野哲司講師による講座

島野先生は今年で3回目,毎年ご指導に来ていただいているとお聞きしました。

お年を聞いてびっくり、若さを保つ秘訣をたっぷり教えていただきました。

長生きできる人は

 1.友達が多い

 2.生き甲斐がある

 3.テレビを観て文句を言わない

 4.歩くのが速い

 5.年齢より若く見られる

では長生きの出来ない人は、座る時間の長い人と言われています。

長時間座り続けると、血流や代謝が低下し心筋梗塞・脳疾患・癌などの危険が有るそうです。

ちなみに日本人の座位時間は世界最長の1日7時間だそうです。

脳トレワーキング

・絵を6面そろえる(頭を使わなければできない、難しくて面白いパズル)

・数のチェック(ランダムに並んでいる数字を1~順に30秒でいくらまでチェックできるか)

・漢字づくり(漢字の口に2画加えていくつの文字が書けるか 例 右 石 田・・・)

・色の記憶(画面の色を10秒見て、その順番にいくつ覚えることができたか)

どのワークもなかなか難しく、記憶力の減退、敏捷な脳の動きの低下など、自分の老化が数値化されてようで、ちょっとショックでした。

免疫力アップのために

・体を動かす(うっすらと汗かく)

・食事(良質なたんぱく質、ビタミン、ミネラル)

・ぐっすり眠る(夜にきちんと眠る)

・よく笑う(Nk細胞の活性化)

・体を温める(ぬるめの湯で10分)

 笑う門には福来たる。なんとかなるさの意識で2021年は大阪を元気に!

カラダを動かす前には必ずセルフチェックが必要です。出来る事から、ゆっくりカラダを動かしましょう

 1.片足立ち

   まずは30秒そして1分、2分

   テレビを観ながら、音楽を聴きながら、楽しみながらやりましょう

 2.昇降運動

   1分間に昇降25回を目安に昇り降りをします。右足からでも左足からでも、どちらからでも結構です。

   最初は2分間、最終的には5分間が目標です。

 3.スロージョギング

   初めての方はあまり耳慣れない言葉ですが、ウォーキングよりも2倍のカロリー消費ができる有酸素運動です。

   スロージョギングの健康5大効果

    1.体力アップ

    2.減量効果・メタボ改善

    3.生活習慣病改善

    4.脳機能の改善

    5.精神の安定

 

スロージョギングの基本のやり方

 1.口を開けて呼吸は自然に

   呼吸がらくにできれば、それでOK

 2.あごは上げて目線は遠く

   走るときにあごを上げると、背筋が伸びて、足が上がりやすくなる

 3.足のつけ根で着地

   足の前の部分、指のつけ根で着地する

   ひざや腰痛の原因となるかかと着地はダメ

 4.ニコニコペースで走る

   疲れなスピード、おしゃべりしてもできるスピード、それがニコニコペース 時速4~5Km

 5.一日の目標は。合計で30分~60分

   まとまった時間が取れないときは、3分✕10回のように小分けにして走ってもOK

 

最後は大阪のおばちゃんシリーズ

 おせっかいがやめられない

  親切であたたかい人柄

 媚びない

  自分の物差しが判断基準

 おしきる

  あきらめない

最後に「今大事 これから大事 夢大事」をしめくりの言葉として頂きました